レスラーノート

ミル・マスカラス

MIL MASCARAS

本名:アラン・ロドリゲス
1942年7月15日
サンルイスポトシ州サンルイスポトシ出身
180cm 105kg

通称
千の顔を持つ男
タイトル歴
ナショナルライトヘビー
アメリカスヘビー
IWA世界ヘビー
ALLLヘビー
東京世界タッグ
得意技
フライングクロスチョップ
プランチャ


グレート・ムタ参照。


地元メキシコでは映画にも多数出演している英雄的存在。「千の顔を持つ男」と呼ばれ、毎試合変わるマスクと逆三角形のボディ、華麗な空中殺法で一世を風靡した。学生時代からアマレスとボディビルに熱中。アマレスではメキシコ代表として東京オリンピックの候補になった。ボディビルでは62年にミスター・メキシコに輝く。「ルチャ・リブレ」誌のバレンテ・ペレス編集長のスカウトでプロレス入りを決意。名伯楽ディアブロ・ベラスコの指導を10ヶ月受ける。 64年8月21日、グアダハラで仮デビュー戦を行い、ローランド・ベラと組んでエスパント3号、レッド・テロール組と対戦(仮デビュー戦の詳細は74年4月など諸説あり)。 65年7月、大キャンペーンの後、メキシコのアレナ・メヒコでデビュー。 67年6月にナショナルライトヘビー級王座を獲得。 68年5月にアメリカのロサンゼルス地区に進出。キラー・バディ・オースチンを倒してロスのアメリカス王座を獲得。 69年5月9日、NWAハリウッドのカリフォルニア州ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアム大会でザ・シークを破りアメリカスヘビー級王座を獲得。12月19日、NWAハリウッドのカリフォルニア州ロサンゼルス・オリンピック・オーデトリアム大会でグレート小鹿を相手に金網マッチで防衛戦。1本目は5分33秒、アトミックドロップ3連発で勝利。2本目は3分34秒、軸足を取られてのバックドロップに敗れた。3本目は10分24秒、相手セコンドのトーキョー・トムに金網のスキから腕を差しこまれて足をひねってしまい、ボディスラムに敗れて王座転落。 71年2月、日本プロレスに初来日。2月19日、後楽園ホール大会で星野勘太郎と来日第1戦。13分35秒、ドロップキック3連発からのダイビングボディアタックで勝利した。2月20日、大阪府立体育会館大会でダグ・ギルバートと組んで吉村道明、アントニオ猪木組のアジアタッグ王座に挑戦。1本目は猪木のダイビング・ニードロップから吉村がギルバートにフォール勝ち。2本目はマスカラスがダイビングボディアタックで猪木に勝利。3本目は猪木のコブラツイストにギルバートが敗れた。2月22日、 宮城県スポーツセンター大会で吉村道明と対戦。フライングクロスアタックで勝利。2月26日、後楽園ホール大会でグレート小鹿と対戦。ドロップキック2連発からのブレーンバスターで勝利。2月27日、岐阜市民センター大会で山本小鉄と対戦。14分50秒、メキシコ式バックブリーカーで勝利。3月2日、蔵前国技館大会でスパイロス・アリオンと組んで馬場、猪木組のインタータッグ王座に挑戦。1本目は16分25秒、マスカラスがボディプレスで猪木に勝利。2本目は5分49秒、馬場のアトミック・ボムズ・アウェイにアリオンが敗れた。3本目は3分25秒、猪木の卍固めにマスカラスが敗れた。8月に再来日。72年5月と7月にも来日した。 75年ジョージアで初代IWA世界ヘビー級王座を獲得。76年にグアテマラの国際トーナメントで優勝し、ALLLヘビー級王座を獲得。77年2月の来日からテーマ曲「スカイハイ」が大ヒットし、日本プロレス界にテーマ曲の使用を浸透させた。77年8月25日、田園コロシアム大会でジャンボ鶴田のUN王座に3本勝負で挑戦。人気絶頂のマスカラスは鶴田に対しても互角の勝負を演じた。1本目は22分48秒、マスカラスが変形波乗り固めで勝利。2本目はジャイアント・スイングから、コーナートップでのミサイルキックで7分46秒で鶴田の勝利。3本目はボディスラムからフライング・クロス・アタックを決めたマスカラスが、ドロップ・キックで鶴田を場外に落とす。マスカラスはコーナートップからダイビングボディアタックを決めたが不完全な当たりとなり場外でダウン。右足をパイプの部分に挟まれてリングに戻れないまま3分20秒に鶴田のリングアウト勝利に終わり、ベルト奪取に失敗した。真夏の野外の雨あがりに行われ、さわやかに終わったこの試合は、その年のプロレス大賞ベストバウトを受賞した。弟ドス・カラスとのタッグでも活躍し、81年、82年と2年連続で全日本プロレスのPWF杯争奪タッグリーグ戦で優勝。兄のパブロもシコデリコとしてメキシコで活躍した。86年6月12日の日本武道館大会を最後に全日本プロレスへの来日が途絶える。91年12月10日、W★INGが主催した後楽園ホールでの「SKY HIGH AGAIN」に来日し、ジ・アイスマンと組んでポーゴミゲル・ペレス・ジュニア組と対戦。試合はアイスマンが流血したものの、5年半ぶりに来日したマスカラス独特の動きが爆発。14分44秒、マスカラスのフライングボディアタックでペレスにフォール勝ち。 96年10月10日、みちのくプロレス両国国技館大会でサスケ初代タイガーマスクと組んで小林邦昭ダイナマイト・キッド、ドス・カラス組と対戦。日本で初の兄弟対決となったこの試合で、ドス・カラスにクロスチョップを決めるなど活躍したが、15分30秒、ドス・カラスのライガーボムにサスケがフォール負け。 01年1月28日、全日本プロレスの東京ドーム大会に出場。15年ぶりの全日本プロレス登場となった。12月2日、大日本プロレスの横浜アリーナ大会でカンフー・リー(グレート小鹿)と組んでテリー・ファンク、テリー・ボーイ組と対戦。13分15秒、マスカラスがダイビング・ボディアタックでテリー・ボーイに勝利。 02年7月、ドスと共に全日本プロレスの大阪府立体育館大会に来日。83年の最強タッグリーグ戦以来、18年半ぶりに兄弟そろっての来日となった。7月14日、博多スターレーン大会でドス・カラスと組んで平井伸和、愚乱・浪花組と対戦。8分30秒、マスカラスがダイビング・ボディアックで平井に勝利。7月15日、長門市農業者トレーニングセンター大会でドス・カラスと組んで保坂秀樹、土方隆司組と対戦。8分8秒、ドス・カラスがダイビング・ボディアタックで保坂に勝利。7月17日、大阪府立体育館大会でブッチャー安生組と対戦。合体フライングチョップを披露するなど好勝負を展開。ドスが場外のブッチャーにトペを決め、8分20秒、マスカラスのダイビング・ボディアタックで安生に勝利。7月20日、日本武道館大会で武藤敬司、ドス・カラスと組んでブッチャー、グラン浜田、愚乱・浪花組と対戦。9分44秒、ドス・カラスがライガーボムで浪花に勝利。 04年1月4日、さいたまスーパーアリーナでのハッスル1に出場。ドス・カラス、シコ・デリコ・ジュニアと組んでトム・ハワード、スティーブ・コリノダスティ・ローデス組と対戦。13分10秒、マスカラスがダイビング・ボディアタックでコリノに勝利。 05年8月4日、両国国技館でのビッグマウス主催のWRESTLE−1GP2005 開幕戦に来日。第1試合でテリー・ファンクと組んで本間朋晃、中嶋勝彦組と対戦。10分49秒、マスカラスがダイビング・ボディアタックで中嶋に勝利。 06年6月23日、後楽園ホールでのウルティモ・ドラゴン自主興行に来日。ウルティモ・ドラゴン、NOKI−Aと組んで、グラン浜田、浜田文子、TAJIRI組と対戦。15分55秒、noki−Aがウラカンラナで浜田文子に勝利。試合後、トップロープからTAJIRIにダイビング・ボディアタックを披露した。9月16日、大阪プロレスのIMPホール大会に来日。ライガーデルフィンと組んで、ビリーケン・キッド、秀吉、政宗組と対戦。12分56秒、マスカラスのダイビング・ボディアタックが政宗に決まり勝利した。 09年3月29日、新木場1stRINGでの「仮面貴族FIESTA2009」に来日。初代タイガーマスクと組んで藤波辰爾、グラン浜田組と対戦。67歳とは思えぬ動きを見せ、7分18秒 フライングボディアタックで浜田にフォール勝ち。10年5月29日、アレナ・メヒコでの「ドラゴマニア」で藤波、プラタ、ウルティモ・ドラゴンと組んでパルンボ、アトランティス、ブカネロ、アルカンヘル組と対戦。18分46秒、マスカラスがダイビングボディアタックでアルカンヘルに勝利。10月8日、後楽園ホールでのNOSAWA論外の15周年記念興行に来日し、論外、バンピーロと組んでブッチャーCIMA、アルカンヘル組と対戦。12分41秒、論外がラ・マヒストラルでアルカンヘルに勝利。10月11日、新木場1stRINGでの「仮面貴族FIESTA」に登場し、天龍、パンテーラと組んで藤原、論外、アルカンヘル組と対戦。12分27秒、マスカラスがメキシカン・ストレッチで論外に勝利。11年2月5日、IGFの福岡国際センター大会で藤波辰爾と対戦。10分時間切れ引き分け。5月15日、メキシコのアレナ・ナウカルパンでの「ルチャ・ファン・フェスト4」でドス・カラス、カネックと組んでサイコ・クラウン、マーダー・クラウン、モンスター・クラウン組と対戦。17分44秒、マスカラスがダイビングボディアタックでマーダー・クラウンに勝利。8月27日、IGFの両国国技館大会で藤波辰爾と対戦。10分、時間切れ引き分け。9月4日、アレナ・ナウカルパンでのドス・カラスの40周年記念大会でドス・カラス、シコデリコと組んでビジャノ3号、4号、5号と対戦。マスカラスがダイビング・ボディアタックで5号に勝利した。10月7日、後楽園ホールでの「仮面貴族FIESTA2011」にドス・カラスと共に来日し、来日40周年記念試合に出場。ドスカラス、 初代タイガーマスクと組んで4代目タイガーマスク、CIMA、ウルティモ・ゲレーロ組と対戦。17分13秒、マスカラスがフライングボディアタックでゲレーロに勝利。13年4月11日、新宿FACEでのNOSAWA論外の自主興行に来日。メインでNOSAWA論外を相手にALLLヘビー級王座の防衛戦。9分21秒、ダイビングボディアタックで勝利。12月4日、後楽園ホールでの東京愚連隊自主興行に来日。メインでドス・カラスと組んで論外、MAZADA組と対戦。14分18秒、マスカラスがダイビングボディアタックで論外に勝利。東京世界タッグ王座を獲得した。14年12月11日、東京愚連隊の後楽園ホール大会に来日し、テリー・ファンク、船木誠勝と組んでNOSAWA論外、藤原喜明カズ・ハヤシ組と対戦。15分40秒、マスカラスがダイビングボディアタックで論外に勝利。15年12月1日、東京愚連隊の後楽園ホール大会のメインでドリー・ファンク・ジュニアカブキ船木と組んで論外、藤原、CIMA、ハヤシ組と対戦。16分30秒、マスカラスがダイビングボディアタックで論外に勝利。 16年8月4日、王道の青森県武道館大会でケンドー・カシンと組んでディック東郷、論外組と対戦。10分34秒、マスカラスがフライング・クロスチョップで論外に勝利。11月28日、東京愚連隊の後楽園ホール大会のメインでNOSAWA論外を相手に、75年に初代王者となって以来40年以上保持し続けているIWA世界ヘビー級王座の防衛戦。8分20秒、クロスチョップ、ショルダースルーからのダイビングボディアタックで勝利。 17年10月27日、ドラディションの後楽園ホール大会で藤波、武藤と組んでKAZMA人生、カブキ組と対戦。12分40秒、マスカラスがフライングボディアタックでKAZMAに勝利。10月29日、ドラディションの大阪南港ATCホール大会で藤波、長州と組んで越中、カブキ、AKIRA組と対戦。8分53秒、マスカラスがフライングボディアタックでAKIRAに勝利。 19年2月19日、両国国技館で行われたジャイアント馬場没20年追善興行に来日し、ドス・カラスと組んでカズ・ハヤシ、論外組と対戦。11分6秒、マスカラスがダイビング・ボディアタックで論外に勝利。