〜これからのあらまし〜
対立するグループの集会に集まったアケミたち。同じころ、ピアノの発表会では、アケミの姿を探すサユリの姿が。カズミの借りを返そうと、集会へ殴りこうもうとしたその時！生徒会副会長で学年一の秀才タケトシがアケミの行く手をふさいだ。彼の手にはピアノ発表会のチケットが…。緊迫したその瞬間！この世のものと思えぬ優しいシンセサイザーの調べが聞こえてくる。カズミをボコッた連中の集会とは、タンジェリン・ドリームを神と崇めるドイツ・プログレ派の一派だったのだ！凍りついたカズミたちとタケトシ…。ピアノ発表会はすでに始まっていた…！
…つづく

出身地（西蒲田）をグラスゴーと詐称

〜これまでのあらすじ〜
思えば初恋とは、人生で最初に他者と向き合う経験なのかも知れない。そして、本当の自分の姿とも。初めて恋をした不良少女のアケミは、それまでかかわりがなかった優等生のサユリに興味を持ち、2人は急接近。サユリは茶髪に、アケミは黒髪に染め直すほど親密な関係になる。そんな中、アケミが統括していたグループ「アケミふぉーす」の副リーダー・カズミが、他校の生徒に襲撃され入院する。後輩たちはアケミに再びグループに戻るよう懇願した。サユリは、市民会館で行われる自分のピアノの発表会にアケミを誘う。アケミに捧げる曲を作っていたのだ。「必ず行く」と約束するアケミ。「アケミふぉーす」は、カズミを襲った生徒を襲撃、廃屋に監禁。グループの集会が行われる場所と日時を訊き出した。アケミの携帯に連絡を取ろうと試みるメンバーたち。
そして･･･

ギターケースに夢だけ詰め込んでニューヨーク行きの片道チケットを握りしめた。

「あの頃ああやって調査を強いられた経験が、求龍堂に入ってからどんなに役立ったか分からない」とはタケトシ談。

生徒会副会長で学年一の秀才、タケトシに詰め寄る。
「なあ、お前なら知ってんだろ！“Gスポット”ってどこにあんだよ！北口か南口かでいいから教えろ！あとは自分で探すからよ！」

ハイヒールを履きはじめた。「ハイヒールって、高度な悪役って意味だろ？あたいにぴったりだよ」

社会科の授業中、先生がふと口にした「バイブル」という言葉の「バイブ」部分に激しく反応。

生徒会副会長で学年一の秀才、タケトシにまたもや詰め寄る。
「なあ、お前なら知ってんだろ！“デイ・アフター・トゥモロー”って明後日のことじゃねえんだろ！いっしょに見に行こうつってんだろ！」

「写生会」のプリントを見て大興奮。

（↓２ツ下牛どつ氏の続き）
「た、大意ですか。少しお時間を〜…」
次の日…
「マグロと柑橘系果実を使った南欧料理のことのようです」

好きな相手に話しかけようとしてドキドキして失敗。「バカ、バカ、あたしのバカ〜」と言って自分の頭を強くたたくアケミ。手にカイザーナックルをしていたので入院。ガンバ、アケミ。

生徒会副会長で学年一の秀才、タケトシに詰め寄る。「なあ、お前なら知ってんだろ！“トロツキスト”ってどんな体位なんだよ！教えろよ！」

この感じを味わってしまったら病みつきになりそう。日本でいえば、熱海に世界中のすげえ人が集まっている感じ。とか、言い出す。

（↓牛どつ氏の続きで…）
「そ、そんな急に言われてもですねえ〜そ、早急に調べておきます由…」
そして次の日…
「どの文献にもなかったので北陸の祖母に電話で尋ねたところですね…
　富山県の氷見海岸あたりの漁師が旧正月に食べる松の葉をあしらった
　カニとジャコの押し寿司だそうです。」

生徒会副会長で学年一の秀才、タケトシに詰め寄る。
「なあ、お前なら知ってんだろ！“松葉くずし”って何なんだよ！教えろよ！お前なら知ってんだろ！」

制服のスカートを寝押しするようになった

枯れているババアに潤いを与えるようになった

サンジェルマンでパンを買うようになった。

カルバンクラインの下着を万引きする

３杯メシ食ってのが、２杯と半分になった。

↓参考
http://homepage.mac.com/arairumi/photo.html

RAPに興味を持ち、クラブで行われるフリースタイルバトルに参加。
「昨日、聴けよバカ！／マンガ喫茶で、聴けよバカ／どっかのブスが、聴けバカ／ガン見してきて、聴けっつってんだろバカ！･･･」
と、コロンブスの卵的な画期的ライミングを披露。

駅ビルのオモチャ売り場で、万華鏡をのぞきながらデレ〜ッと笑っているところをクラスのさえない男子に見られ、テレ隠しにヘッドロック。落とす。

捕らえた敵対グループのメンバーを縛ってリンチにかける時、木刀で殴ったり蹴りを入れたりする際に「オラッ！」とか「泣けっ！」とか叫んでいたのだが最近では「愛っ！」「夢っ！」「恋っ！」「花っ！」と叫びながら殴ったり蹴ったりするようになった。

シンナーを吸引用からネイルリムーバーに用途替え。

「あの人どう？」
「う〜ん･･･好きじゃないなあ。髪型も違うと思う」
「じゃああの人は？」
「いいね！　靴とかも可愛い」
カツアゲ相手を吟味するようになった。

歌うときも話すときもウィスパーボイスで何言ってるかわからない。よくよく聞くと、「ゴダール、カフェ・オ・レ、プチバトー、シャンソン人形」やっぱり何言ってるのかわからない。

クレプスキュールからレコードデビューした

Eも卒業してコークにしたら鼻の穴が溶けた

シンナーをやめてEにした。

↓つっこまれとうてわざとやっとんねやろ

↓つっこまれへんかったわ　あいだ2分しかあれへんもん

あ、間違えた！ブチャッキーさんごめんなさい。
akimiではなくakemiです。

akimi_hime@hotmail.comを取得した。

声がフラットするようになった。

火を怖がらなくなった。

眉毛が生えた。

バカラックのリミックスをするようになった

靴下に可愛いチェリーの刺繍

タートルネックを着こなすようになった

ライブカメラを良く見るようになった

フンドシをやめて、ボクサーパンツ派になった。

部屋の入り口と机の前を行ったりきたり
物音がすると「なんでもないよぉー」といちいち言うようになった

真夜中に「そこには何にもないだろッ！」と叫ぶ

飼い猫の名をスターリンからフランソワに改名した。

生まれて初めて他人に「ごめんなさい」を言い、感動のあまりトランス状態に。3日後に新興宗教を開祖。

リトルマーメイドでバイトを始める

創造妊娠

就任した

生まれて初めて他人に
「ありがとう」
を言い、その瞬間多幸感に包まれ気絶。

何かにつけピアスだらけの顔を潰しながら「アッチョンブリケ！」を多用。片思いの相手は『ブラック・ジャック』をバイブルとする正義感の強い少年だった。

町で流れる今時のラヴソングに自分を重ね合わせ
あたいだって人並みにときめくことがあるんだよ、と
誰かに話し掛けるともなく呟きしんみり己の手を眺めるように。
「ああ、でもあたいの手は汚れているんだ果たしてあいつにこの手はふさわしいのかいやしかし」
(どこからともなく流れてくるラブ涙色)
「泣いても泣いても止まらない…か」
こぶしを握りきっと遠くを見る。
まぁ一般の恋する盲目たちのように自分を見失っているということなんだけれども。

四畳半の部屋の押し入れを改造してベッドにしてみた。

牛丼太郎の「キムチ納豆丼」にハマル。

（↓６ツ下から一気にお読みください）

うっすら古サビをつけたキャミソールを着てモスバーガーにバイトに出かけるアケミ。本人は母親の努力はおろか、汚れの存在にさえ気付いていない。

次の日母親はアケミのキャミソールの背中にスタイリーの時につけた古サビを発見。食酢などで落とそうと試みるも徒労に終わる。

もう一回引っぱり出して再チャレンジするが乗り物酔いをして５分足らずで降りる。母親には「壊れてる」と報告。

それをカゲで見ていた母親が一週間くらい経ってから
「あれはうつ伏せじゃなく仰向けになってやるもの」とそっと指南。

で、ちょっとやってみるが思ったより難しく
１〜２分くらいしげしげ眺めまた仕舞う。

むかあ〜し母親が買ったスタイリーを納戸から引っ張り出してみる。

腹に巻き付けていたダイナマイトをはずして川に捨てた。

｢憲法第一条。弱者には、同情ではなく愛情をそそぐ事。･･･」
鷺沢萠「私の話」を読むアケミ。
(R.I.P.)

居酒屋の便所みたいなサンダル(通称・便ゲタ)を片手に、
波打ちぎわで海とたわむれる。

野生動物を襲って食べるのを止めて
普通にテーブルについて食事をするようになった。

友達と歩いている時、札束がつまったアタッシュケースを拾うが、胸もとにつめ込んだり口にくわえたり、「Fine」の表紙みたいなポーズで写真を撮りっこして遊んだ後、捨てた。

鼻くそを詰め替えた

人差し指に巻き付けた枝毛の先を嗅ぐようになった。

裸に動物の毛皮を巻き付けるのを止めて普通に洋服を着るようになった。

手に負えない善良娘になった。

靴を履くようになった。

工場街。大きな陸橋が上を通っている。廃屋の前にバラバラに並べられた数台の原付バイク。うす暗い屋内には、アケミフォースのメンバーが集合。中心には、蒲商の制服を着た3人が座らされている。暫定リーダーだったカズミを痛めつけた敵対グループの後輩たち。1人はナイフを突きつけられ、携帯で電話をかけさせられている。しゃべれ、と表情でうながされ、
｢あ、先輩ですか。アタシです。･･･確認なんですけど、今週の土曜の夜って集まるんですか。･･･あ、そうすか。･･･いつもの場所で｣

「今年７５歳の彼にとっては、後から猛然と追いかけて来ていつの間にか追い抜かれ、そして消えていった・・しかも自らは一度もその存在を意識することはなく、と言ったところでしょうね。」
どうもジョン・レノンのことらしい。
覚えているだろうか？「元ちとせ」を一番最初に音読した時のことを。舞城王太郎、玉袋筋太郎、そして、レッチリ。言ってみただけ。

サユリにピアノの発表会に誘われ、
｢セレブな響きじゃねえか｣と上野ABABに服を買いに行く

天国のお母さん「アケミ！なんで素直になれないの！？」
天国のおじいちゃん「おまえの子じゃのお〜、ホッホ！」
天国のお母さん「・・・」
アケミ「こんなとき、お母さんがいたら何て言ってくれるだろう・・・」
アケミちゃんの恋は、まだ小さなつぼみ・・・

天国のお母さん「アケミ、これからやっとあなたの人生が始まるのよ。ファイト！」
アケミ「（空を見上げ、まぶしそうな顔で深呼吸）・・・空が高いや〜」

♪小っちゃな頃から悪ガキでぇ〜　１５で・・・（ここで泣き出してしまい、上手く歌えません）

「泉ちゃんの日曜日」を読んでから「ムシャッピーBBS」に入る心の余裕

羅武ではなくてＬＯＶＥだと知った。

長い旅路の末に世界の中心に来たアケミ。そこでは、たくさんの人々やケモノが行列していた。みんなが「愛〜！」と叫ぶ中、自分の番が来る。思わず「うえお〜！」と叫んでしまった。言葉の軽さに気づきながら、呆然と立ち尽くすアケミ。旅はまだまだこれからだ。

砂浜に「昔のアケミ」と書き記し、波に洗われて文字が消えていくのを眺めながらニコリと笑う。

まる文字を書くようになった。

昔はナイフみたいなヤツだった。今はもう丸くなっちまってさ。

集めていたビールビンの蓋を全部捨てる。

なにかと「不愉快ですな」と言う

長年患っていたトラホーマが完治。

アケミとサユリ。
彼女たちがなぜ仲が良いのか、同じ臭いのする人種とだけ群れている種類の人間たちには絶対に解らないだろう。
「みんな思い出になるくらい、
みんな思い出になるくらい、
全部思い出になるくらい、
一緒に出かけよう。」

｢遊んでばっかりいると、一緒の高校行けないゾ！｣とホッペをふくらませてみせるというワザを、文脈を無視して多用。そもそも自分は高校生。

手を上下に動かして音程をとるようになった。

あずき相場に手を出した。

源氏名：アケミ　改め、アケッピーとした。

苛立ちを覚えるときでもTOKIOの歌をくちずさめるようになった。

手に負える不良娘に落ち着いた。

「遅刻しちゃウ〜★」と言いながら
食パンをくわえ小走りで登校するようになった。

ハッとして、グッときた。

毎日に張りが出たからかウンチがゆるくなった。

語尾に『〜かも』をつけるようになる。

性の求道者･ワタナベ課長に相談。
姉様人形を使っての「アクロバチックな体位」解説をたたき込まれる。

手下に命令する時「ごめんなさい〜」を文頭に付けるようになった。

今までは常に人を見下していた目が上目遣いを覚えた。

ダンボールの切れ端で傾斜をすべり降り、嬌声を上げる子供たち。アケミとサユリは、多摩川の土手を歩いている。道路をはさんで、木造二階建ての古びたボクシングジム。看板には大きな手描きの文字で、｢目指せ、明日のチャンピオン｣。練習生の視線を感じて振り返るアケミ。窓ガラス越しの投げキッスに、アカンベーで応える。
｢ときにアケミさん、今度の土曜の夜は、ひまでございますか。｣
最近二人の間で流行中のシカト敬語で、サユリが聞いた。
アケミ｢ん〜、何かあるんでございますか。｣
サユリ｢市民会館で、私のピアノの発表会がございます。課題曲の他に、私の作った曲も演奏するんでございますよ。｣
アケミ｢エッ！サユリ作曲なんか出来んの？｣
サユリ｢うん。･･･来てくれないかな？｣
アケミ｢うん。｣
サユリ｢アケミに聴いて欲しいんだ。来てくれるよね？｣
アケミ｢分かった、行くよ。約束する。｣