「舞台に出られてるんですか。どんな?」
「うん・・・まあ、漫談かな」
「へえ〜、楽しそう! 観てみたいなあ」
「なあ」の「あ」を食うぐらいのタイミングで、長いモミアゲ、目の下には濃いクマのある男が突入、スタンドマイクをセッティング。ピーコック革命の頃のスーツ姿。コンボスタイルのひなびた黒人バンドも準備OK。俺はマイクをつかむと・・・
「子供の頃、お袋がよく言ってたっけ。『許せないものが二つある。
レイシストと、××人だ』って」
ズダダドン!(←ドラムのフィル)
「女房が俺にこう言うんだ、『あんたみたいなロクデナシ、きっと×××の血が入ってんだよ』って。俺は言ってやったね、『冗談じゃねえ、うちは由緒正しいんだ、代々続いた×××職人だぜ』」
タンタタドン、ダン!(←ドラムのフィル)
「もしも小泉総理が、TVで×××一人一人を『××、××、××
』と大声で紹介したらどうなる?そうなればおそらく『×××』という言葉の持つ暴力は消えてしまう。学校で『×××』と呼ばれて泣き出す子供も、金輪際いなくなる」
ダカダカダカダカ・・・・・・ジャーン!(←ドラムのフィル)
「もしも、××人が・・・」 ※延々続く
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