瞑想2008 ダークロHP
2009.02

アンダーグラウンド系の話題が多くて

昔出演した劇団の仲間と中野で飲む。アンダーグラウンド系の話題が多くて充実した時を過ごす。私はほとんど黙ってたけど。無力無善寺という名前が久しぶりに耳に入った。あいかわらず松井さんのひらめきは天才的だった。大塚さんは長年役者をやっているのにえらそうにせずどこまでも気さくだった。関根さんはポケベルが廃止されてから家にも電話がない仙人みたいな人生だが、あいかわらず妙に写りのいいカメラを片手にアンダーグラウンドを徘徊している。池田くんはどこまでもマイペースで悠々自適だ。まるめさんは体内にためた毒を吐き出さないように気をつけつつ、頭の中ではものすごい想像をしているような独特の風貌でとても元気だ。左右さんはおとなしく人と合わせる繊細な感情を持ちつつも豪快な肌触りがスリリングだ。熊田さんはナイスガイならぬナイスゲイだ。今年になって45日間で30講演をみた玉山さんは、人生そのものがすでに小宇宙ならぬ小劇団になっている。新しい特効薬に幸あれ。欠席したすぎうらくんは、あいかわらず毒特の暗さを頭に浮かべつつ、人当たりよくいいアンチャンみたいに気さくに、赤ちゃんをあやしながら、かわいい絵を描いていることだろう。真夏の夜の夢みたいな感じが当時からしていたが、今も同じようにみんながみんなで夢を見ていることに気づいた。君たちの存在自体が、なぐさめのようでもあり、励ましのようでもあり。5時間半いて1人2500円。帰りにビックマックとポテトを持ち帰って胸やけ。1時に寝て6時起床。酩酊気味で出勤。


ベランダに出る。しばらく見なかった上着が落ちていた。ああ、そこにいたのか、ほら、恥ずかしがらずにおあがりなさい。レモンバームの上の方が、風に飛ばされたのか、切りとられている。買った時よりも小さくなってしまった。先週春一番が来たのに、急用ができて早退したのか、驚くほど今朝は寒い。春2番はいつ来るのだろうか。出勤中、涙が止まらない。昨日も涙が出た。悲しみが全身を貫いている。たぶん、花粉症のせいだと思うんだけど。北赤羽で車両点検したせいで埼京線が遅れる。遅刻常習犯の埼京線は、様々な理由をつけてダラダラと進む。

人生にはすばらしいことがたくさんある。気のせいかもしれないし、本当にそうなのかもしれない。

そりん、J、じんたん、天ちゃんと焼肉食べ放題へ。じんたんとJが、皿から液体のように鉄板に落とし、勢いのままに胃に流し込む。この速さは初めて目にするもので、強い火加減の手助けもあって、まさに燃えあがるように食べていた。食欲の神様が舞い降りていたので、肉じゃないものが出てきてもそのまま鉄板で焼いて食べてたはず。そういえば気づいたら箸が途中で一本なくなっていた。すぐに2人ともリタイア。そりんはビール2杯とマッコリ1リットルをすぐに飲み干し、いい案配になった。天ちゃんは一番食べていた。最後、盛り合わせをまとめて鉄板に載せてほとんど一人で食べた後、カルビクッパを頼んだ勢いがすごかった。あの量を食べてあの体型を維持しているのはすごい。私は日常と同じく終始マイペースを貫き、そのたえまぬ食欲活動と美しいゲップが評価されて、芸術選奨を授与されるのだった。店には3時間いて、後半は男3人で延々と女性2人をおいてけぼりにしてプロレス談義。途中で止めようとしたけどなかなか止まらない。その後、いつものようにゴルフ談義に移行してこのまま朝まで続きそうだったので強引に切りあげて解散する。帰り道、4駅乗り過ごし、2時間歩いて帰った。帰り道では「もうしばらくは焼肉はいらない」と思ったが、2日経つと「また行きたい」と心境が変化する。まあ、いつものことだが。

12時に旧古河庭園(p2447からp2469の写真)。14時半から六義園(p2470からp2485の写真)。強烈な日差しを浴びながら、強風にさざなみが立つ水面を眺める。旧古河庭園は洋館があって、バラが充実。近くに来ても逃げないで寝ているカモも2羽。六義園は素晴らしくしっかりとした庭園。梅は5本程度。全ての庭がそうであるが、4月以降に行くべき。

2月27日。雨。新宿駅のベンチに冷風。寒くて座れず。スローダウンした小売業が、加速度的に閉店していきそうなほど寒い。背中丸めて出勤。9時半ごろ雪に変わる。白くて広い空。柔らかく霧がかかる。甘い香りがするのは気のせいだろうか。最高気温は4度。春の訪れは寂しく積もりいく。

一冊も本が入っていない本棚を目の前に、そこになんの本があったのか、自分がなにを読んでいたのか、なにを読んでいなかったのか。さて。迷走しながら瞑想。目の前になにかがないといけない。形でも色でもいい。どこかになにかがあればいい。それはどこだかわからない。どこにあるのか。なにがあるのか。どこにあったのか。なにがあったのか。忘却の中、ここで途方に暮れる。今ここにない物を探しに行きたい。そんな気がした。そうでない気もした。なにもなくてもいいような気もした。迷った。いつものことだ。目を開けていれば、そこかしこに見るべきものがあるような気がする。目を閉じていても。物はうつろい、物の見方もうつろう。うつろう。それは自分自身も。見慣れた物が新しく。新しい物が懐かしく。答えもなく、目的もなく、どこまでも新しい。私は進む。行き先は定めない。


ああ、疲れた。肩凝ったな。そろそろ、こんなもんで。そろそろ、ゆっくり休もう。静かな夜だ。あ、電気はどこかな。いや、大丈夫。自分で消すから。おやすみ。

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