小市民ダークロのありがちで気の抜けた感じのやつ

瞑想2008

2009.01
金曜日、朝がつらい。

金曜日、朝がつらい。と、思ったのは起きる一瞬で、後はすっきり目がさめた。今日もおだやかでいい天気。おひさまがやわらかい。間もなく下落合。お出口は左側です。高田馬場では両側の扉が開きます。ご乗車いただきましてありがとうございました。今日の仕事はこの電車の車内放送レベル。黙々とこなすタイプの単調な作業のはず。のんびりと情報の海にただよっていたい。


会社のカフェでカレーをたべた後、タリーズで「本日のコーヒー」を買ってみる。モカジャバという種類で、深いボディとワイニーな味わいらしい。ワイニーって、なんだよ。コーヒー飲みながら携帯でドラマ鑑賞。『刺々しい言いかただな。クラゲかよ、おまえは』という台詞が印象深かった。飲み終わってからカレーよりもコーヒーのほうが料金が高いことに気づいた。

「他人の見ている私」、「私が演じている私」、「私そのものである私」が世界にはたくさんいる。

朝起きて久しぶりにマンゴーフレーバーの紅茶のティーバック。頭の中は紅茶の渋味とマンゴーの甘い香りで充満。外に出てみると、寒いけどいい天気。青空は気分がいい。なにか起こりそうなワクワク感。電車もすいているし、いい調子である。品川シーサイドまで、静かに進んでいる。我が部署に派遣社員が配属。つらかった仕事が少し楽になった。名前と苗字の頭文字をとって、YY(ワイワイ)と呼ぶことにした。本人は今までそう呼ばれたことはなかったらしいけど。帰宅して、明日が燃えるゴミの日なので、家を掃除。野菜を蓄えている籠を発見。中には腐臭ただよう玉ねぎ、芽が出すぎているじゃがいも、古すぎでカビ臭くなっている米。捨てる。

湘南新宿線は、小田原まで行くようだ。出勤途中に気分が変われば小田原までかんたんに行けるわけだ。よっぽど行き詰まっちゃった時とか、さらにつきぬけちゃった時とかに、行ってみようかな。会社からの帰り道は、22時4分の電車に乗ることが多い。新宿に着いたら西武新宿線。始発だから、座って帰れるので楽。大江戸線は暗くて狭くてどこまでも地下にあって混んでいるので、やっぱり帰り道も嫌だ。新宿の雑踏を抜けて進め!

今日は雪。粉雪。あな、いと、おかし。肌刺す寒さ。冬らしい冬だ。冬だから、それでいいのだ。昔に比べ、冬の朝起きることも雪のなか歩くことも、そんなにつらくない。ゆるりとした流れの中に横たわってぼんやりとした景色がはっきり見えるようになってどろりとしたなにかが静かに消えていく。概念はおぼろげなものだ。完全な認識も難しいものだ。なぜこうでないのかと、と自らの狭い思考に閉じこめるよりも、こういうものだからこれでいいのだ、と広い理解を手に入れたい。許容の精神、安らぎ、軽い絶望、いろいろ呼び名はありそうだけど。


瞑想2008