ダークロHP
小市民ダークロの
ありがちで気の抜けた
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短文集その2

熱海に行ったんだけど、三味線を弾ける芸者がいなくて、ほとんど枕芸者らしい。二時間1万2千円くらいだった。10年以上通う人もいるらしい。80でまだ現役の人もいるそうだ。身請けをする時は一千万必要らしい。素人相手よりも芸者と浮気をする方がいいのだと力説していた。素人相手だと裁判とか慰謝料とか後を引くけど、芸者は後を引かない。「遊んだだけ」だと夫の方が言い訳できる。妻の方も、素人と浮気されるよりは納得がいく。金が男と自分の間にあると、芸者の方も本気にはなれないらしい。客のことを「ああいいな」と思っていても、金の存在がストッパーになるという。「コンパニオンは素人だけど我々はプロだ。」という言葉が印象的だった。いろいろ駆け引きとかあるらしい。初めて呼んで寝るよりも、10回呼んだ後に寝るほうが、客にとっても芸者にとっても喜びなのだ。そこが「遊び」になっていて、芸者の腕の見せ所だ。10回呼ばれるまでの盛り上がりをどのように作っていくか。下手をすると途中で呼ばれなくなるかもしれない。どこで勝負をかけるか。「春」ではなくて「遊び」を売るのだ。熱海という場所自体、東京から見て、「遊び」になってるなと思う。必然性がない場所だ。観光地とかぜんぜんない。だけど人々はほいほい出かけていって、芸者がそれを待ち受ける。なぜ人は遊ぶのか。どうして熱海に行ってしまうのか。「江戸の情緒が形を変えて生きている。」とまでは思わないけど。売春婦とコンパニオンの中間が、芸者なんだと思った。  △



こんにちは、ホームページを見ました。さて、ホームページですが、見ていたら、横で見ていた会社の上司に「一人目の来訪者か」と言われました。カウンター壊れているんでしょうか。でも、一人しか見ないホームページというのもいいかなと。例えば、世界が第三次世界大戦になっても、ただ一人の来訪者だけを求めてホームページだけ動いているとか。まあ、君の好きなSFチックなんですが。それから例えば、本来インタラクティブなネット上で、一人しか見ることのない、ネットのネット制を無効化する、一方向的なホームページとか、ゼロ度のホームページなどと称して、異議申し立てをしてみるとか。まあ、いろいろあるのかなと。ところで、コンテンツに関してですが、「今月の占い」のコーナー、例えば僕は水瓶座なんですが、見てみたらびっくり。ラッキーアイテムではなんと「名画座のチケット」、さらにラッキーカラーは「どどめ色」それに加えて、全体運では「なんかいい感じ。やさしい人がタイプと言うと・・・(以下略)」とあるではないですか。これを見て僕は思いました。「へえー、そうなんだ」と。最後に、今後のHPコンテンツ拡充案について、以下に記しておきます。いろいろあるんですが、まあ、後日ということで。それではいい無職ライフを満喫しつくして骨までしゃぶっちゃって下さい。横関でした。 △



文学的野心はどこを向いているのか。何もない場所からの出発。閉じられた世界。共通言語の喪失。古典主義的モラトリアム。消えていく才能。ブロードバンド。インターネットと文学青年。携帯をピコピコしているような、自己満足的欲求はいつの時代も同じ。外界と接するような、つながりを求める衝動。文学は伝わらないメディアだ。野心は他者や金や地位を獲得しようとする気持ちが関わっている。Eメールと手紙の違い。社会活動と、密接に存在している文学活動。反社会活動になりつつある文学活動。文字は伝わらない。何が伝わるのか。逆に伝わらない方が受け入れられるような社会の変化。映像や音は、個人によって捉え方がかなり変わってくる形式。価値観の相違。いろいろ選ぶことができる世の中。誰からも選ばれない文学。瞬間的な刺激を欲する文化。一瞬で読み取れて、なおかつ個人によって受け取り方が違うような文学が必要になってくるのではないか。イデオロギーはいつの時代も存在している。教科書的な命令口調、絶対的真理の押し付け、すなわちイデオロギー。すぐには伝わらない文学感覚も、具体的な命令だったら理解できてしまう。広がるようでいて、逆に統一されていくような世界。文化を無視した情報進出。一瞬だと、長い年月をかけてきた基盤が失われていく、現代社会の諸問題。うつむいて携帯を見つめたままの人は、すなわち閉じられた個人。社会的に広がっていても、文化的には閉じたままなのではないか。個人はさらに閉ざされているのではないか。文学的野心はどこを向けばよいか。 △



葛飾の金町に行った。民衆病院の看板が駅にあった。「肛門科」とか書いてあった。「どこか幸せありません科」にしたほうが、客が入ると思った。喫茶店でライブやったけど、客が強いてあげれば3人くらいで、あとは出演者だけだった。台湾でだけ人気があるバンドの人がいた。リーダーは台湾に移住したという。台湾での客は1万人。ここでの客は3人だ。店長が死んだらこの店の終わりらしいけど、もう、稼ごうとする意志はなくて、ただ惰性のままに店を開けてるっていう気分。最初はおれたちの演奏だった。メンバーはサックスとギターと三味線とたたずまい。次のライブだとそこに役者が入る感じ。三味線の音にあわせておれの登場。ドラムセットのいすの上に立って服脱いでつなぎのジャージ着る。リーダーの池田君に言わせると、「即興なら全部ジャズなんだ」と。ちょっと違う気もするけど。一列になって気をつけの姿勢で演奏。携帯で他人のチューニングについて文句言い合う。俺の携帯はビールの缶。「おまえの携帯じゃないじゃん」で演奏終了。みんなで1列に座ってブーンってハンドル握って車の運転の真似。「〜反対!」と叫び続けて最後「ドラム売りマース」「買った!」という一連の流れ。おれがミッションインポッシブルのテーマを口で言いつづけて池田君が「ミッションインポッシブルはやめろ!」と言ったとたんに止まるのを三回。「さあ。最後はみんなの知っているこの曲だ〜!」と池田君が言って演奏終了。「やっぱり早稲田は変人の集まりだ」って、他のバンドの人が言ってた。五年前に卒業してるけど。別に、「変」を売りにしてるわけじゃないけど。ジャズでもないけど。

池田君の本「へらじか」定価500円、池田君のカセット「おれならこう言う」定価300円 △



外は枯れ木でいっぱい。ノーアウト満塁でマウンドに立つピッチャー。こんな寒い日に薄着で立っているなんて。くだらないシャレに腹がよじれそうだ。苦笑いしながらそれっきりだまろうよ。ポストは冷たい、しゃべらない。くだらないメロディを口ずさみ、後ろに人が通る。テーブルの表面は固い。 △



友達が言うには、暇というのは人生の茶室のようなもので、そこにワビ・サビがあるんだって。 △



もう、おぼえていませんか。夜半をとおにすぎて。おぼえていたことです。まだ。かんじてきませんか。それとも、なにか、勇気を失ったのですか。トライ。まけないでトライトライトライ。まだ。気づいたことですが。終わることになって。君がいたことをさらに。やわらいでいるだけですか。そんな。気持ちがすぐに落ちて。君がいたころは。なにかおわったことです。すぐに、おちついてくるのは。こんなにもさらに。おかしいことですか。トライ。もういちどトライトライトライ。そうですね。そうですか。ああ。ほんとうに。自分の行きたい道を。行くのは。ほんとうに。むずかしいのですね。でもトライ。まけないでトライトライトライ。ふかしぎですか。そこには見えないですか。君がいたことです。君がいたころです。もう。夜半をとおにすぎて。なにもきこえなく。なりました。そして。歩いていくのです。歩いていくのです。それが。トライ。  △



ジン。17世紀、オランダのライデン大学のシルビウス教授が、東インドで働くオランダ人を熱帯病から守るため開発。ライ麦を原料とする蒸留酒に、利尿効果があるとされたジュニパ・ベリー(ネズの木)漬けたもの。大麦麦芽とトウモロコシ、ライ麦を原料とする蒸留酒に、ネズの木などの香料を加えて再度蒸留させて製造。ドライジン(イギリス製)・オランダジン(昔ながらの製法)・シュタインへーガー(ドイツ製。ビールと一緒に飲む)・スロージン(ドライジンにスロー(スモモの一種)を加えて製造)・オールドトムジン(ドライジンに砂糖加える)ふつうはドライジン。オランダジンではボルス社のジュニバが有名。1517年創業の、世界最古の蒸留会社。  △



新宿の、遊歩道公園を歩いていたのだ。公園といっても、ただの道なのだ。未知なる満ちた道なのだ。こういう事言ってると「黒田おまえ黙っていた方が面白いから、あまりしゃべるなよ」というダメだしをされるので、ダジャレは避けるのだ。道の端っこに、カラフルな傘が並んでいたのだ。木の枝にいろんな傘が開いたままで突き刺さっているのだ。下に浮浪者が寝ているのだ。今まで傘が家になるなんて、気づかなかったのだ。傘と傘の間を新聞紙で埋めたら雨漏りしなくなると思ったけど、たぶん風通しが良くて、過ごしやすいのかもしれない。 △



このページで愚痴とか言いたいけど、読んでる方はつまんないよな。おれの存在そのものが愚痴なんだよな。なんかないかな。何ヶ月も経つと、ネタ切れだな。日常会話とかしたいな。会話自体あまりしてないんだよな。会話したい相手とはあまり話ができないしなあ。たとえばこんな会話。「なんでそんなにおとなしいんですか?主張とかないんですか?メールの方がおしゃべりですよね」「だってメールで黙っちゃうと、白紙になっちゃうでしょ」そりゃそうだ。ということは、おれは、その人から白紙を受け取っていることになるのではないか。しゃべりつつも、空白。なんかモダニズム。おれ自体白紙か? 「白紙のご返事期待いたしております」とメールしてみた。でも、相手もかわいそうだな。俺自体コンピューターウイルスみたいなもんだよな。恋は伝染病。コピーアンドペーストできる薄っぺらな自我。 次の日にその人から来たメールは白紙だった。スクロールバーを下げていくと、ずっと下のほうに1行だけレスが書かれてあった。 △



給料日だけど銀行が閉まっていた。今日は、オイルショックなのでティッシュペーパーを買いに行った。日曜なので店はえらく込んでいて、頼んだ薬は手に入らなかった。オイルショック。だれかの葬式かもしれなかった。空からミサイルが落ちてきたのはインベーダーゲームのやりすぎだった。ついでに言っちゃ何だが誕生日なので、花束を買いに行った。だけど日曜なので店は閉まっていた。散髪に行こうとしたけど月曜なので店は閉まっていた。しょうがないのでまずいラーメン屋に行ったけど、木曜は定休日だった。クリーニング屋とそば屋はいつも閉まっていた。目の前を通り過ぎていくのを眺めた。何もしなかった。イランイラク戦争や湾岸戦争。シャツや靴がだらしない。電柱には鉤十字とイスラエルのマークがイコールで公式化されていた。「火をつけた、あなたの責任、気をつけて」と、ポスターの中で年増の女が笑っていた。閏年なので今日はオマケだった。垂れ流していた。今日が正月だということを忘れた。  △



敵を決めてみんなで叩いたり、あげ足を取って相手を追い詰めるようなパワーゲームに巻き込まれたくはないです。この言葉自体パワーゲームだけど。もともとはじめから強くないし、もう耐えきれないから、そっとしておいてほしいです。背中を丸めた後姿でも、楽しいです。自然に物を食っているような、自己主張のない関係が理想です。  △


こんなのどうかなと。「ドン・キホーテ」みたいに二人の騎士が漫才風のかけあいをしながら(いちおう住所氏名がモデル)ほうぼうを旅して色んなもんに出くわして最後にゃあ敵倒して姫助けたり宝ゲットするって話。行く先々で待ち受けてる出来事ってのが、「ひきこもり」「リストラ」「モーニング娘。」「児童虐待」「援助交際」(ちょい古いが)…とこれでもかってくらいの流行りものや現代的なキーワードで、そのテーマを執拗に演ずることによってそういうものに対する皮肉にもなってたりするんだけど、表面的にはそういうことは感じさせないで進行。内輪なアレとして、キャバクラの女をめぐっての8年戦争の勃発、マッドサイエンティストが登場して窮地に立たされている騎士たちを救う、なんてのも入れて。 基調は完全、ドタバタ喜劇。こまかいギャグ満載で。 モンティ・パイソンの「ホーリー・グレイル」(中世の騎士物語をもとにした話で、なぜかラスト唐突に現代の警察が現れて殺人罪だとか言って逮捕される)や筒井康隆の「ジャズ大名」みたいな感じで。俺が脚本書いて杉浦がキャラクターデザインしてダークロが編集プロデュースすればあ〜ら不思議、プロジェクトチームの出来上がり。どうでしょうか?

いいんじゃないでしょうか。おれだったら幕末太陽伝とか戦国自衛隊も入れたいけど。何百年かタイムスリップするか、何十年か経って「写楽」作るかの違いだ。現代が舞台なら、企業に看板を出してもらってスポンサーになってもらう手もあるよな。看板をクリックするとバナー広告みたいにホームページにつながって、Q2料金取られちゃうっていう。キャバレーとかスナックばかりの看板しかあつまらなかったらやだな。逆に夢があっていいのか。もしくはドラクエとかのキャラを使ったゲームを作るのはどうだろう。スポンサー料をもらって、宣伝するのだ。もうほんと青少年の鏡になっちゃうくらい、教科書にしてもおかしくないくらいのシナリオを書けば、スポンサーも納得するだろう。そんでドラクエみたいにして売れば、売れるだろうな。  △