安田忠夫

中学卒業を前に大相撲の九重部屋に入門。９０年の名古屋場所で小結に昇進するなど孝乃富士の四股名で活躍。双羽黒から２度の金星を挙げている。９２年の夏場所を最後に角界を退き、９３年６月、新日本プロレスに入門。 ９４年２月、日本武道館の馳浩戦でデビュー。そのデビュー戦では新人とは思えない大器ぶりを発揮して注目を集めた。３月には猪木とのタッグを経験。５月１日、福岡ドーム大会でエル・ヒガンデと対戦。３分５１秒、ブレーンクローに敗れた。 ９５年２月８日、仙台市体育館大会でマイク・イーノスと対戦。９分４２秒、フロントスープレックスに敗れた。 ９７年４月に「飛翔」五番勝負を行い武藤、健介らを相手に健闘。８月にはＧ１初出場。

2000

００年８月１９日、Ｋ１のさいたまスーパーアリーナ大会でレネ・ローゼと対戦。３Ｒ９秒、左のハイキックをくらってＴＫＯ負け。１２月３１日、大阪ドームでの「ＩＮＯＫＩ　ＢＯＭ―ＢＡ―ＹＥ」で小川直也と初対決。１分３８秒、チョークスリーパーでレフリーストップ負けを喫した。大相撲時代からギャンブル狂いが止まらず、借金、離婚。

2001

０１年１月、猪木に弟子入りし渡米。ＬＡジムで特訓を積み、３月「ＰＲＩＤＥ１３」でバーリトゥードに初挑戦。元Ｋ１戦士の佐竹雅昭に判定勝ちを収めた。５月５日福岡ドームで新日マット復帰。８月１１日、両国国技館大会でのＧ１クライマックス準決勝で武藤敬司と対戦。１１分２２秒、腕ひしぎ逆十字固めに敗れた。１０月８日、東京ドーム大会で中西学と対戦。６分２秒、フロントスリーパーに敗れた。１０月１４日、バトラーツの東京ベイＮＫホール大会でヨネと対戦。１分２６秒、フロントスリーパーでレフリーストップ勝ち。１０月２８日、福岡国際センター大会で、東京ドーム大会での巴戦出場者決定トーナメントに参戦し、１回戦で永田裕志と対戦。８分３１秒、腕ひしぎ逆十字固めに敗れた。猪木軍団の一員としてＫ１との対抗戦にも出陣。１２月３１日、さいたまスーパーアリーナでの「イノキボンバイエ２００１」のメインでＫ１の強豪、ジェロム・レ・バンナと対戦。大方の予想を覆して２Ｒ２分１０秒、ギロチンチョークで勝利。試合後に娘を肩に担ぎあげて大歓声に応えた。

2002

０２年２月１日、北海道立総合体育センター大会でＩＷＧＰヘビー級王座決定トーナメントに参戦し、１回戦でジャイアント・シルバと対戦。２分３６秒、裸絞めで勝利。２月１６日、両国国技館大会での準決勝で蝶野正洋と対戦。６分３６秒、肩固めで勝利。同日の決勝で永田裕志と対戦。１５分１５秒、フロントスリーパーで勝利。ＩＷＧＰヘビー級王座を獲得した。３月８日、新潟市体育館大会でＩＷＧＰタッグ王座決定トーナメントにダン・デバインと組んで参戦し、１回戦で永田裕志、中西学組と対戦。１３分２０秒、永田のバックドロップホールドにデバインが敗れた。３月２１日、東京体育館大会で天山広吉を相手に防衛戦。１３分２５秒、フロント・スリーパーで勝利。４月５日、東京武道館大会で永田裕志を相手に防衛戦。１５分１秒、ナガタロック２に敗れて王座転落。４月１３日、沖縄県立武道館大会で吉江豊と対戦。９分１０秒、フロントスリーパーで勝利。４月２４日、北九州市西日本総合展示場大会で後藤達俊と対戦。３分４５秒、肩固めで勝利。４月２５日、徳山市総合スポーツセンター大会でダン・デバインと対戦。４分３４秒、フロントスリーパーで勝利。５月２日、東京ドーム大会でドン・フライと対戦。１分５１秒、アキレス４の字固めに敗れた。５月２８日、宮城県スポーツセンター大会で後藤達俊と対戦。４９秒、バックドロップに敗れた。６月５日、大阪府立体育会館大会で佐々木健介とＩＷＧＰ王座挑戦者決定戦。５分３５秒、ラリアットに敗れた。７月１９日、北海道立総合体育センター大会で藤波辰爾とＧ１出場者決定戦。５分３０秒、スリーパーホールドでレフリーストップ勝ち。８月３日から始まったＧ１クライマックスに参戦。開幕戦の大阪府立体育会館大会で鈴木健想と対戦。３７秒、スピアに敗れた。８月４日、大阪府立体育会館大会で中西学と対戦。２分１５秒、右ストレートで勝利。８月５日、高松市総合体育館大会で永田裕志と対戦。１１分１０秒、エプロンにいた永田にパンチしてリングアウト勝ち。８月７日、福岡国際センター大会で西村修と対戦。１分３６秒、卍固めに敗れた。８月８日、広島グリーンアリーナ大会を欠場し、蝶野に不戦敗。リーグ戦は２勝３敗に終わった。この大会から星野勘太郎率いる魔界倶楽部が登場。以後、柳澤龍志、魔界１号（平田淳嗣）、魔界２号（筑前りょう太）と組んで魔界倶楽部の一員として活躍。同日、ＵＦＯの東京ドーム大会に出場し、藤田和之と対戦。１Ｒ２分４６秒、肩固めに敗れた。８月２９日、日本武道館大会で中邑真輔のデビュー戦の対戦相手として出場。４分２６秒、フロント・スリーパーで勝利。９月１４日、相模原市立総合体育館大会で棚橋弘至と対戦。３８秒、右ストレートからのタイガードライバーで勝利。棚橋から総力戦を要求されて柳澤龍志、魔界１号、魔界２号と組んで永田、鈴木健想、棚橋、ブルー・ウルフ組と対戦。試合開始直後に魔界マスクをかぶった村上和成が乱入。１分４１秒、無効試合に終わった。９月１６日、愛知県体育館大会で蝶野正洋と対戦。８分１８秒、ヤクザキックに敗れた。９月２２日、なみはやドーム大会で新日本対魔界倶楽部４対４シングル勝ち抜き戦に大将として参戦し、大将の永田裕志と対戦。９分３５秒、セコンドの村上和成の挑発に気を取られた永田に、背後から安田が右ストレートを決めて勝利。納得のいかない新日本プロレス側が８人タッグ戦を要求。柳澤龍志、魔界１号、魔界２号と組んで永田裕志、天山広吉、蝶野正洋、中西学組と対戦。５分２４秒、永田のワンハンドクラッチ式エクスプロイダーに魔界２号が敗れた。１０月１４日、東京ドーム大会でのＮＷＦヘビー級王座決定トーナメント準決勝で高阪剛と対戦。２分１５秒、アキレス腱固めに敗れた。１０月２５日、合志町総合体育館大会で矢野通と対戦。４分５２秒、フロントスリーパーでレフリーストップ勝ち。１１月２２日から始まったトライアスロン・サバイバーに柳澤龍志、魔界１号と組んで参戦。１勝４敗に終わった。１２月１０日、大阪府立体育会館大会で柳澤龍志と組んで蝶野正洋、天山広吉組のＩＷＧＰタッグ王座に挑戦。２１分２８秒、天山のＴＴＤに安田が敗れた。１２月３１日、さいたまスーパーアリーナでの猪木祭りでヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤと対戦（５分３Ｒ）。２Ｒ５７秒、セコンドのタオル投入にＴＫＯ負け。

2003

０３年２月２日、月寒グリーンドーム大会で村上和成と組んでＩＷＧＰタッグ王座挑戦者決定トーナメントに参戦し、１回戦で高山善廣、長尾浩志組と対戦。３分２秒、安田が右ストレートで長尾に勝利。２月９日、大阪府立臨海スポーツセンター大会での準決勝で飯塚高史、垣原賢人組と対戦。９分４２秒、安田が後頭部へのパンチで飯塚に勝利。２月１１日、岐阜産業会館大会での決勝でマイク・バートン、ジム・スティール組と対戦。４分４９秒、村上がレフリーの制止を聞かずに反則負け。２月１２日にジム・スティールが負傷して長期欠場したためＩＷＧＰタッグ王座の挑戦権を獲得した。２月１６日、両国国技館大会で蝶野正洋、天山広吉組のタッグ王座に挑戦。２０分３６秒、天山のダイビング・ヘッドバットに安田が敗れた。４月２３日、広島サンプラザホール大会で永田裕志のＩＷＧＰヘビー級王座に挑戦。２２分５５秒、クラッチ式エクスプロイダーに敗れた。６月１０日、大阪府立体育会館大会で西村修と対戦。４分１２秒、グラウンド・コブラツイストに敗れた。６月１３日、日本武道館大会でエンセン井上と対戦。１分４４秒、ギロチンチョークで反則負け。７月１３日、石川県産業展示館４号館大会で高山善廣のＮＷＦヘビー級王座に挑戦。１０分５１秒、ジャーマンスープレックスに敗れた。８月１０日から始まったＧ１クライマックスに参戦。開幕戦の神戸ワールド記念ホール大会で高山善廣と対戦。１１分１６秒、肩固めでレフリーストップ勝ち。８月１１日、愛知県体育館大会で柴田勝頼と対戦。魔界倶楽部対決となったため、ゴング直後にリング上に大の字に寝転がって１分１４秒でフォール負け。８月１２日、静岡グランシップ大会で永田裕志と対戦。１２分２１秒、タイガードライバーで勝利。８月１４日、宮城県スポーツセンター大会で中邑真輔と対戦。７分３８秒、シャイニング・トライアングルにレフリーストップ負け。８月１５日、両国国技館大会で吉江豊と対戦。１３分１秒、ダイビング・ボディプレスに敗れた。リーグ戦は２勝３敗に終わった。８月２４日、後楽園ホール大会でエル・サムライと対戦。３分１７秒、タイガードライバーで勝利。９月４日、後楽園ホール大会で柴田勝頼と対戦。１分３０秒、山本小鉄レフリーが安田に殴りかかり、安田が反撃してギロチンチョークをかけたため、試合続行不可能となり無効試合に終わった。１０月１３日、東京ドーム大会で西村修と対戦。４分４５秒、魔界１号、筑前りょう太のハイジャック・パイルドライバーで勝利。１０月１５日から始まったＧ１タッグリーグに魔界１号と組んで参戦。３勝３敗１引き分けに終わった。１１月２９日、宮城県スポーツセンター大会で天山広吉と対戦。１４分４４秒、ムーンサルトプ レスからのＴＴＤに敗れた。１２月３１日、神戸ウイングスタジアムでの「イノキボンバイエ２００３」でレネ・ローゼと対戦。１Ｒ５２秒、マウントパンチをくらってＴＫＯ負け。

2004

０４年１月４日、東京ドーム大会で成瀬昌由と対戦。２分９秒、急所攻撃により反則負け。延長戦が行われ、３０秒、ドラゴンスクリューからの胴絞めスリーパーにレフリーストップ負け。２月６日、宮城県スポーツセンター大会で外道と対戦。５分５秒、右ストレートで勝利。２月１５日、両国国技館大会でのＩＷＧＰヘビー級王者決定トーナメントに参戦し、１回戦で永田裕志と対戦。４分８秒、ナガタロック３に敗れた。２月２９日、名古屋レインボーホール大会で真壁伸也と対戦。３分５９秒、右ストレートで勝利。３月７日、後楽園ホール大会で蝶野正洋と対戦。８分２９秒、セコンドの乱入で反則負け。３月２１日、尼崎市記念公園総合体育館大会で天龍源一郎と対戦。６分５６秒、５３歳に敗れた。この試合を最後に無断欠場。４月２４日、博多スターレーン大会で復帰し、天龍源一郎と組んで天山広吉、西村修組と対戦。試合直前まで姿を見せず、私服姿で入場。リングに上るところで村上和成と魔界１号に襲われて魔界倶楽部と決別。４分３３秒、西村のフライング・ニードロップに安田が敗れた。５月２３日、後楽園ホール大会で西村修と対戦。７分３０秒、グラウンド・コブラツイストに敗れた。その後、ギャンブル好きが治らず会社への借金、遅刻や無断欠勤が続く。９月１２日に古河大会を無断欠場した結果、９月１５日に無期限出場停止処分。

2005

０５年１月１８日に新日本プロレスから解雇された。５月２３日、ＩＷＡジャパンの後楽園ホール大会でチョコボール向井と対戦。３分５３秒、レフリーを暴行して反則負け。７月９日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの新潟市体育館大会で大森隆男、田中将斗と組んで佐藤耕平、崔領二、横井宏考組と対戦。１４分５９秒、佐藤のジャーマンスープレックスに田中が敗れた。７月１３日、福岡国際センターでの「ハッスル１０」に登場し、メインイベントで小川直也と対戦。「借金王」対「納税王」の一億争奪賞金マッチとなった。ギロチンチョーク、フロントスリーパーで攻める安田に対し、小川は足四の字固めで反撃。安田は金的蹴りとダブルアーム・スープレックスで勝利をつかみかける。しかし最後は８分２５秒、小川が払い腰、ＳＴＯ、ＳＴＯボンバーとたたみかけて勝利した。試合後に高田総統から出されたお札は高田総統の顔がプリントされた１億モンスタードル。「借金王、こうなったらハッスル軍へ入れよ」とマイクでアピールする小川に対し「小川、俺の保証人になってくれるか？」と問いかけ、小川は快諾。安田のハッスル軍入りが決定した。７月１５日、大阪府立体育会館での「ハッスル１１」では小川と組んでブルーノ・ヘラクレス、キング・ギラファ組と対戦。試合中にアン・ジョー司令長官から差し出された現金の誘惑に勝てず、パイプ椅子を振りおろして小川をＫＯ。さらにショルダータックルでふっ飛ばし、モンスター軍の勝利をアシストした。７月２３日、ＩＷＡジャパンの茅ヶ崎青果市場大会で維新力浩司、クラッシャー高橋と組んで松田慶三、ウルトラセブン、チョコボール向井組と対戦。９分４９秒、安田がビッグブーツで向井に勝利。７月２４日、ＩＷＡジャパンの後楽園ホール大会で維新力浩司と組んで松田慶三、チョコボール向井組と対戦。６分５９秒、向井のドクターボムに維新力が敗れた。７月２９日から始まったＺＥＲＯ１−ＭＡＸのシングルリーグ戦「火祭り」に「賞金５００万円を目当てに」参戦。７月３１日、後楽園ホール大会で佐藤耕平と対戦。７分１８秒、ビッグブーツで勝利。８月２日、いわき市総合体育館大会で田中将斗と対戦。７分４６秒、リングアウト勝ち。８月５日、大阪府立体育会館・第２競技場大会で大谷晋二郎と対戦。１０分４９秒、横入り式エビ固めにフォール負け。８月７日、後楽園ホール大会で池田大輔と対戦。５分５７秒、リングアウト負け。２勝２敗でリーグ戦を終えた。８月２７日、フーテンプロの新木場１ｓｔＲＩＮＧ大会でイナズマジュンジと対戦。２分２８秒、フロント・チョークで勝利。８月３１日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの広島市佐伯区スポーツセンター大会で不動力也と対戦。７分２７秒、タイガードライバーで勝利。９月８日、ハッスルの後楽園ホール大会で藤井軍鶏侍と対戦。１分５３秒、イス攻撃で勝利。９月１０日、ハッスルの愛知県体育館大会で６人参加のバトルロイヤルに参戦。１０分１８秒、横入り式エビ固めで黒田哲広にフォール勝ち。ＨＨＨ王座を獲得した。９月１３日、ＩＷＡジャパンの後楽園ホール大会で維新力浩司、ヘルアントマシン１号と組んで松田慶三、チョコボール向井、ブラックバファロー組と対戦。１４分４９秒、ヘルアントマシン１号がペディグリーで松田に勝利。９月１６日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの千葉公園体育館大会で神風と大森隆男パートナー決定戦。８分２１秒、アックスボンバーで勝利。１０月１日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの八雲町総合体育館大会で不動力也と対戦。８分９秒、タイガードライバーで勝利。１０月２日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの札幌テイセンホール大会で大森隆男、田中将斗と組んで大谷晋二郎、佐藤耕平、崔領二組とイリミネーションタッグマッチ。１人残りで勝利。１０月９日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの後楽園ホール大会で大森隆男と組んで佐藤耕平、崔領二組のＮＷＡインターコンチネタルタッグ王座に挑戦。２０分４３秒、佐藤のジャーマンスープレックスに大森が敗れた。１０月１０日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの後楽園ホール大会で大森隆男と対戦。７分１１秒、逆さ押さえ込みでフォール勝ち。１０月２３日、ＩＷＡジャパンの新宿ＦＡＣＥ大会で維新力浩司、ブラックバファローと組んで松田慶三、チョコボール向井、ＹＯＳＨＩＹＡ組と対戦。９分２８秒、松田のラリアットに維新力が敗れた。１１月３日、ハッスルの横浜アリーナ大会で天龍源一郎と組んで金村、田中将斗組と対戦。１０分９秒、天龍の５３歳で勝利してハッスル・スーパータッグ王座を獲得した。１１月１０日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの成田市体育館大会でＧＥＮＴＡＲＯと対戦。８分１７秒、タイガードライバーで勝利。１２月２日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの福井ワシントンホテル３階特設大会で高橋冬樹と対戦。７分８秒、ハイキックで勝利。１２月３日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの美濃加茂市中央体育館プラザちゅうたい大会で不動力也と対戦。８分５０秒、タイガードライバーで勝利。

2006

０６年１月２２日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの後楽園ホール大会でＮＯＳＡＷＡと対戦。２分３６秒、投げっぱなしタイガードライバーで勝利。１月２５日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの牛久運動公園体育館大会で不動力也と対戦。８分２０秒、タイガードライバーで勝利。３月５日、ハッスルの横浜文化体育館大会で坂田亘、崔領二組を相手にタッグ王座の防衛戦。１０分５６秒、坂田のダイビングフットスタンプに安田が敗れて王座転落。３月２３日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの旭川地場産業振興センター大会で高橋冬樹と対戦。６分２３秒、エビ固めでフォール勝ち。４月２２日、ハッスルの後楽園ホール大会でバッケン・ブレイクと対戦。５分２４秒、イス攻撃でフォール勝ち。５月２７日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの和歌山県立体育館大会で長尾浩志と対戦（長尾浩志試練の五番勝負第３戦）。８分２２秒、フロントチョークで勝利。５月２８日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸのツインメッセ静岡大会で佐藤耕平と対戦。１０分４２秒、ジャーマンスープレックスに敗れた。５月３１日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの後楽園ホール大会で田中将斗、後藤達俊と敗者火祭り出場資格剥奪３ＷＡＹマッチ。７分１６秒、後藤のバックドロップに安田が敗れた。９月１７日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの岐阜商工会議所大ホール大会で高橋冬樹と対戦。５分１１秒、ビッグブーツで勝利。９月１９日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの広島県立広島産業会館西展示館大会で山上康弘と対戦。３分９秒、かんぬきスープレックスで勝利。１１月１日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸのアクロス福岡大会で大谷とシングルで対戦。５分５５秒、投げっぱなしドラゴンスープレックスに敗れた。１１月２４日、ＺＥＲＯ１−ＭＡＸの後楽園ホール大会で佐藤耕平と組んで大森隆男、中西学組のＮＷＡインターコンチネンタルタッグ王座に挑戦。１６分４秒、ワシントン条約をくらって大森に佐藤がフォール負け。この試合を最後にリングから遠ざかる。

2007

０７年４月９日、「闘今ＢＯＭ−ＢＡ−ＹＥ」旗揚げ戦の記者会見で「このままでいいのかという選手にもうひと花咲かせてあげたい」と猪木が発言。４月１０日にタレントの春一番に連れられ事務所に姿を現し「闘今ＢＯＭ−ＢＡ−ＹＥ」出場を直訴。猪木は「闘今ＢＯＭ−ＢＡ−ＹＥは元気がテーマだから元気にやってくれ。元気があれば借金も返せる」と弟子にエールを送った。６月２９日、両国国技館での「闘今ＢＯＭ−ＢＡ−ＹＥ」でジョシュ・バーネットと対戦。４分１７秒、馬乗りパンチ連打からの腕ひしぎ十字固めで敗れた。試合後、あまりのふがいなさに、コーチ役を務めた藤原喜明に張り手２発をもらった。９月８日、ＩＧＦの愛知・日本ガイシホール大会ではマーク・コールマンと対戦。マウントを奪われ、たまらず場外へ逃げると、無気力試合を許さない立会人の藤原喜明のビンタをもらう。３分１０秒、袈裟固めで敗れた。試合後、怒り心頭の藤原に鉄拳制裁を受けた。１０月４日の夜に友人らに自殺をほのめかすメールを送信。練炭と睡眠薬を使い自殺を企てたが、自宅で倒れているところを発見され５日未明に緊急入院。５日夜に意識を取り戻した。１２月２０日、ＩＧＦの有明コロシアム大会でレネ・ローゼ、小川直也を相手に三つ巴戦。最初のレネ・ローゼ戦では、蹴り、掌底、ひざ蹴りの猛攻を浴びてダウン。場外に落としてからのイス攻撃２発で失神させ、３分２３秒、ＴＫＯ勝ち。次の小川直也戦では、小川のキックに対し「来い！」と胸を突き出し、これまでのふがいない戦いぶりと決別する強い心意気を見せたが、８分３９秒、ＳＴＯでＫＯ負け。ＫＯされてからも安田を攻撃し続ける小川に対し、猪木が乱入して小川を絞め落とし、大混乱のまま大会が終了した。レネ・ローゼとの試合中に左腕尺骨骨折で全治６週間のケガを負った。

2008

０８年２月１６日、ＩＧＦの有明コロシアム大会でダニー・イグアスと対戦。フロントチョークをロープに逃げられ、１分２０秒、強烈なニーリフトをくらってＴＫＯ負け。４月２９日、ゼロワンＭＡＸの後楽園ホール大会で蝶野正洋と組んで大谷、大森組と対戦。１１分１４秒、大谷のドラゴンスープレックスホールドに敗れた。７月２０日、東海プロレスの名古屋・日本ガイシホール第三競技場大会で小仲＝ペールワンと対戦し、２分４３秒、ダブルアームスープレックスで勝利した。８月１５日、ＩＧＦの両国国技館大会で、小川、シウバ戦の試合前に小川を奇襲してダメージを負わせたが、立会人の藤原によって控室に連れ戻された。同年に猪木の紹介でパチンコチェーン店に就職し、新潟で働くが、２ヶ月ほどで退職。青森県大間町の友人の元で居候生活を送る。１０月にケンドー・カシンの実家が経営する「トキワ養鶏」グループの養豚場（岩手県八幡平市）に就職。１１月１３日に宮本和志自主興行への出場が予定されていたが、養鶏場に就職が決まったことを理由に欠場した。

2009

０９年１月３１日、ベイダータイムの新木場１ｓｔＲＩＮＧ大会でマイク・フェースと対戦。４分５９秒、裸絞めに敗れた。２月３日、ベイダータイムの新木場１ｓｔＲＩＮＧ大会で若翔洋と組んでランス・ホイト、嵐組と対戦。靴のヒモを直すフリをしてタッチを拒否するなど無気力ぶりを発揮。怒った若翔洋がタックルし、安田もお返しのドロップキック。そのまま試合を放棄して退場。試合は５分５２秒　ランス・ホイトのムーンサルトプレスに若翔洋が敗れた。７月３１日、ベイダータイムの新木場１ｓｔＲＩＮＧ大会で下田大作と対戦。３分４８秒、フロントキックで勝利。

2010

１０年８月に養豚場から解雇された。８月２日、ベイダータイムの新木場１ｓｔＲＩＮＧ大会で後藤達俊と対戦。4分、レフリー暴行による反則勝ち。９月５日、新木場１ｓｔＲＩＮＧでの嵐の主催興行に出場し、金村キンタローと対戦。９分２５秒、リバースのど輪落としで勝利。

2011

１１年２月４日、後楽園ホールで引退興行を開催。「ブラジルに渡り農園で働きながら現地の子どもたちに相撲を教えて日本の相撲部屋に有望な力士を送る」プラン実現のための資金集めが目的だった。第１試合で曙と対戦。７分５２秒、ボディプレスにフォール負け。セミファイナルで大谷と組んで高山、鈴木みのる組と対戦。２１分５９秒、みのるのゴッチ式パイルドライバーに安田がフォール負け。メインで天龍と対戦。４分３６秒、足４の字固めをかけられ身動きがとれず、セコンドの娘にタオルを投げられＴＫＯ負け。試合後の引退式では「生まれ変わったつもりでブラジルではがんばりますので、応援よろしくお願いします」とファンに挨拶した。２月２８日、成田空港からブラジルに向かう予定だったが、引退興行実行委員会との金銭トラブルが原因で中止。３月、カンボジアのバベットへ旅立ち、カジノの従業員として勤務。１０月末に帰国。その後も転職を重ねる。