レスラーノート

ドン・フライ

DON FRYE

1965年11月23日
アリゾナ州シエラ・ビスタ出身
185cm 110kg

タイトル歴
第8回アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ優勝
得意技
パンチ
関節技
裸絞め

アリゾナ州立大学、オクラホマ州立大学時代はレスリングで活躍し、フリー、グレコローマンの両部門で全米大会に優勝。プロボクサーとしても2年のキャリアを持ち、柔道、サンボも体得するなど、総合的な格闘テクニックをマスターしている。 96年2月、第8回アルティメツト大会に優勝して注目を集める。12月にはアルティメット・オールスター戦「アルティメット・アルティメット」も制覇した。 97年8月より新日本プロレスに参戦し、藤田山崎小川永田らに勝利。 98年1月4日、東京ドーム大会で小川直也と対戦。大外刈りからマウントポジションに移行しようとした小川に急所蹴りを決め、8分47秒、スリーパーホールドでレフリーストップ勝ち。2月15日、日本武道館大会で小川と再戦。8分26秒、バックドロップからの三角絞めに敗れた。試合後に小川へパンチ連打。そこに猪木がリングに入り、ナックルパンチ。セコンドに引き離されて荒れ模様のままリングを降りた。4月4日、東京ドーム大会での「THE FINAL INOKI TOURNAMENT」に出場。準決勝(1回戦)でイゴール・メインダートと対戦し、3分57秒、後頭部へのパンチ連打でKO勝ち。決勝で小川直也と対戦し、5分、TKO勝ち。アントニオ猪木の引退試合の対戦相手となった。同日のメインで猪木と対戦し、4分9秒、グラウンドコブラに敗れた。8月8日、大阪ドーム大会で佐々木健介と対戦。9分6秒、急所へのパンチで反則負け。 99年1月4日、東京ドーム大会でブライアン・ジョンストンと対戦し、7分55秒、マウントパンチでレフリーストップ勝ち。3月には藤波中西にも勝利を収めた。4月10日、東京ドーム大会で武藤敬司のIWGPヘビー級に挑戦。12分16秒、腕ひしぎ逆十字固めに敗れた。4月21日より蝶野と共闘し、T2000の一員となって活躍する。8月28日、 神宮球場大会でスコット・ノートンと対戦。7分53秒、スリーパーホールドで勝利。 00年1月4日、新日本プロレスの東京ドーム大会でスコット・ノートンと対戦。8分59秒、パワーボムに敗れた。2月5日、月寒グリーンドーム大会で佐々木健介のIWGP王座に挑戦し、ラリアットに敗れた。4月7日、新日本プロレス東京ドーム大会で金本浩二と対戦し、9分59秒、ヒールホールドで勝利。10月9日、新日本プロレス東京ドーム大会で飯塚高史と対戦し、10分47秒、裸絞めで勝利。 01年2月、蝶野に反旗を翻し武藤、大谷と合体。2月18日、蝶野との一騎打ちに勝利。武藤らと超党派ユニットBATTを結成。7月20日、札幌ドーム大会で藤田のIWGP王座に挑戦。7分22秒、フロント・ネックロックに敗れた。9月7日から始まった新日本プロレスの最強外国人決定戦「G1 WORLD」に参戦。開幕戦の新潟市体育館大会でスコット・ホールと対戦。1分、右ストレートでKO勝ち。9月8日、三条市厚生福祉会館大会でスコット・ノートンと対戦。4分55秒、スリーパーホールドを後ろ受け身で切り返されてエビ固めに押さえこまれてフォール負け。9月9日、東金アリーナ大会でスーパーJと対戦。4分47秒、裸絞めでレフリーストップ勝ち。9月13日、水戸市民体育館大会でジャイアント・シルバと対戦。7分33秒、両者リングアウト。2勝1敗1引き分けで優勝決定戦に進出。9月16日、名古屋レインボーホール大会での優勝決定戦でスコット・ノートンと対戦。6分11秒、フロントネックロックで勝利。G1 WORLDに優勝した。9月24日、PRIDEの大阪城ホール大会でギルバート・アイブルと対戦。1R7分27秒、3度のイエローカードにより反則勝ち。12月31日、さいたまスーパーアリーナでの猪木祭りでシリル・アビディと3分5Rで対戦。2R34秒、スリーパーホールドで勝利。 02年2月24日、PRIDEのさいたまスーパーアリーナ大会でケン・シャムロックと対戦(1R10分、2、3R5分)。3R終了後、2対1の判定勝ち。5月2日、新日本プロレスの東京ドーム大会で安田忠夫と対戦し、1分51秒、アキレス4の字固めで勝利。6月23日、「プライド23」で高山善廣と対戦。壮絶な殴り合いを続け、1R6分10秒、レフェリーストップ(マウントパンチの連打)により勝利。試合後のバックステージで「高山は本当にタフだった。これまで戦った選手の中で最もタフだった。素晴らしい戦いだった。どんな試合も予想通りにいかないが、まさか高山があれほどタフだとは。今はこれから試合を続けたいかどうかも分からない。元々この試合を最後に新日本プロレスに戻ろうかと思っていた。もしまだ試合をする機会があるならコールマン、チャンピオンのノゲイラとはやってみたいとは思うが・・。今日の試合が私のキャリアの中でのベストバウト。先のことはまだわからないけど、ピリオドを打つのにふさわしい試合だった」と語った。8月28日、PRIDEの国立競技場大会でジェロム・レ・バンナとK1ルールで対戦。1R1分30秒、右フックをくらってレフリーストップ負け。11月24日、PRIDEの東京ドーム大会で吉田秀彦と対戦(1R10分、2&3R5分)。1R5分32秒、腕ひしぎ逆十字固めに敗れた。 03年3月1日、横浜アリーナで行われたWJプロレスの旗揚げ戦でダン・ボビッシュと組んで佐々木健介、馳浩組と対戦。12分59秒、健介のラリアットにボビッシュが敗れた。6月8日、PRIDEの横浜アリーナ大会でマーク・コールマンと対戦(1R10分、2&3R5分)。0対3で判定負け。7月20日、WJプロレスの両国国技館大会でベイダーと対戦。11分27秒、度重なる急所攻撃で反則負け。10月26日、全日本プロレスの日本武道館大会のメインで川田利明の三冠王座に挑戦。17分5秒、ストレッチプラムにレフリーストップ負け。12月31日、PRIDEのさいたまスーパーアリーナ大会でゲーリー・グッドリッジと対戦。1R27秒、右ハイキックをくらってKO負け。 04年5月22日、さいたまスーパーアリーナでの総合格闘技大会「K1 ROMANEX」で中尾芳広と対戦。1R1分21秒、偶発的なバッティングでフライが右目の上の辺りから出血し、無効試合に終わった。10月9日、両国国技館大会で蝶野正洋と組んで天山広吉、永田裕志組と対戦。22分43秒、蝶野がシャイニング・ケンカキックで永田に勝利。12月31日、K1の大阪ドーム大会で中尾芳広と総合格闘技ルールで対戦(5分3R)。3R終了判定0対3の判定負け。 05年10月2日、WRESTLE−1の国立代々木競技場・第1体育館大会でWRESTLE−1 GPに2回戦から参戦し、ジャマールと対戦。8分16秒、フライング・ソーセージに敗れた。 06年5月3日、HEROVSの国立代々木競技場・第1体育館大会で曙と対戦(5分2R)。2R3分50秒、フロントチョークで勝利。8月5日、HEROVSの有明コロシアム大会で山本宜久と対戦(5分2R)。1R4分52秒、チョークスリーパーで勝利。10月9日、HERO'Sの横浜アリーナ大会でキム・ミンスと対戦(5分2R)。2R2分47秒、右フックでKO勝ち。 07年4月8日、PRIDEのさいたまスーパーアリーナ大会でジェームス・トンプソンと対戦(1R10分/2&3R5分)。1R6分23秒、スタンドでのパンチの連打をくらってレフリーストップ負け。9月8日、IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)の愛知・日本ガイシホール大会のメインでジョシュ・バーネットと対戦。アキレス腱固めの攻防で左ヒザを負傷し、長期戦で体力を消耗。14分38秒、ゴッチスぺシャルに敗れた。 08年8月16日、岡山・桃太郎アリーナでの格闘技イベント「GLADIATOR岡山大会」のメインでミノワマンと対戦。タックルを受けてダウンし、3分56秒、膝十字固めに敗れた。10月24日、両国国技館でのプロレス・エキスポに来日。メインで高山と組んで蝶野正洋、スコット・ノートン組と対戦。蝶野への高山のキックがフライに誤爆し、シャイニング・ケンカキックを浴びてフォール負け。試合後に高山と殴り合いの乱闘をくり広げた。25日の午後の部ではノートン、ディック東郷と組んで蝶野、エリック・ヤング、佐藤耕平組と対戦。14分18秒、大振りのパンチを連打してエリック・ヤングにフォール勝ち。 09年12月26日、引退を表明。 13年3月17日、全日本プロレスの両国国技館大会に来日。武藤と組んで高山、河野組と対戦。9分57秒、武藤がフランケンシュタイナーで河野に勝利。 16年9月21日、7度目の背中の手術。手術中、脳内出血を起こして危篤状態。出血を抑えるため、医学的に昏睡状態にされで3週間もの間、ICU(集中治療室)に入った。 19年2月15日、プロレスリング・マスターズの後楽園ホール大会で人生、大谷、太陽ケアと組んで(セコンドに武藤)、天山小島ヒロ斉藤スーパーJ組(セコンドに蝶野)と対戦。フライが裏切ってケアにイス攻撃。17分24秒、小島のラリアットにケアが敗れた。

ドンフライの、総合系といわれている試合での戦績(96〜03)
UFC8(96年2月16日) トーナメント優勝
1回戦トーマス・ラミレスに8秒、TKO勝利
2回戦サム・アドキンスに45秒、TKO勝利
決勝戦ゲーリー・グッドリッジに2分14秒、TKO勝利

UFC9(96年5月17日)
アマウリ・ビテッチに23秒、TKO勝利

UFC10(96年7月12日) トーナメント準優勝
1回戦マーク・ホールに10分21秒、TKO勝利
2回戦ブライアン・ジョンストンに4分36秒、TKO勝利
決勝戦マーク・コールマンに11分42秒、TKO負け

THE ULTIMATE ULTIMATE '96(96年12月7日) トーナメント優勝
1回戦ゲーリー・グッドリッジ に11分18秒、TKO勝利
2回戦マーク・ホールに20秒、アキレス腱固めで勝利
決勝戦タンク・アボットに1分22秒、裸絞めで勝利

プライド16(01年9月24日)
ギルバート・アイブルに1R7分27秒、相手の失格(注意3)で勝利

INOKI BOM-BA-YE 2001(01年12月31日)
シリル・アビディに2R34秒、裸絞めで勝利

プライド19(02年2月24日)
ケン・シャムロックに3R判定勝ち 2−1

プライド23(02年6月23日)
高山善廣に1R6分10秒、レフェリーストップ(マウントパンチの連打)により勝利

ダイナマイト!2002(02年8月28日)
ジェロム・レ・バンナに1R1分30秒KO負け

プライド23 (02年11月24日)
吉田秀彦に1R5分32秒、腕ひしぎ逆十字固めで敗退

プライド26 (03年6月8日)
マーク・コールマンに3R判定負け 3−0