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第7回  松井紳介 
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依頼

黒ビキニ! 私、29歳のバンドマンです。
この度、10年来の付き合いになる、同じバンドのベーシストが結婚する事になりました。奥さんになる女性の方とも、旧知の間柄です。
披露宴などは行なわず、身内だけのパーティーを予定しているのですが、何かプレゼントを贈ろうじゃないか。音楽畑に籍を置く人間の端くれとして、マ・フィ〜アさんに一肌脱いで頂くのはどうだろうかと。
どうか前途ある2人の為に、粋な選曲をお願いします。

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184という高齢の為、頭髪はもちろん、全身のあらゆる毛が白髪になって久しいが、陰毛だけはどういうわけか黒い部分が点在している。
パンツを下ろし、鏡の前に立つと、しげしげと陰部眺め、いぶかしげに)
まるでパンダの笑顔じゃ。

では早速、今回の依頼に答えるとしようか。
わしには、全世界に散らばる選曲家仲間達がおるのじゃ!
すなわち、
○DJいちごっほ(蒲田) ○紙&ウォシュレッツ(相模大野) ○いたずらレモン&わがままメロン(横浜) ○シリアス・ライク・ボバフェット(金沢文庫) ○ムシャッピーposse(八重洲) ○反論&ケチョンケチョンに言うズ(溜池山王) ○用意&明日は遠足楽しみだーズ(国分寺) ○自慢&チンチンビッグサイズ(渋谷) ○珍宝(中国) ○ボッキー(ロシア) ○山ねずみボッキーチャック(みどりが森) ○フニャーチン(ロシア)  ○海綿隊(福岡) ○ブシュッ大統領(アメリカ) ○ブラック鯖酢(大森) ○南部HI-FI(新杉田) ○当惑&顔面にお尻せまってくるズ(東戸塚) ○セサミプードル(浅草) ○Chai-Roy posse(吉祥寺
といった面々じゃ。

   これら同業者間には、盛んな交流が持たれておる。冠婚葬祭など、一堂に会す儀礼の場では、やはり選曲でのやり取りが行なわれ、大変重要視される。中でも婚礼を祝う場合、一つのしきたりがあるのじゃ。それは、
「新郎にはラップ・ミュージックを、新婦には同曲にサンプリング使用された原曲をそれぞれ贈呈する。但し、前者はラッパーが男性の物、後者は女性ヴォーカル曲に限る」 というもの。
今回は、このマナーに則って選んだ2曲じゃ〜!!

JVC FORCESTRONG ISLAND
FREDA PAYNETHE EASIEST WAY TO FALL
を選曲でマ・フィ〜ア!!


(ドトールの2階席で、寝袋ほどもある巨大なマリファナ煙草をくゆらせながら)
JVCフォース「ストロング・アイランド」は、88年リリースのHIPHOPクラシック。
ジャケットを見れば、ラップ・ミュージックがまだまだ低いバジェットで制作されていた時代の作品じゃと解る。サンプリング音源のみで構成されたトラック作りという意味では、最も初期の試みの一つじゃ。
デモテープ並みにショボい音質の中、2人のMCが、掛け合いで彼等の地元・ロング・アイランドを讃え合う。無骨でタフな一撃じゃ!

(南青山を歩く「友達みたいな親子」にムーンウォークで急接近、巨大な袋に入ったひなあられをブチまけながら)
この曲のブレイク・ビーツに使われておるのが、フリーダ・ペイン「イージエスト・ウェイ・トゥ・フォール」。イントロのドラム2小節が採用されておる。

聴いてびっくり、何とも可憐で、可愛らしい歌声じゃぞ。
レーベルは、モータウンの作曲チーム、H=D=Hが70年代に設立したホットワックス/インヴィクタス。もともと彼女は彼等と幼なじみだったらしい。
60年代シュープリームスの一連のヒット曲の作風を、精神年齢を5才くらい上げた様な、ちょっぴり切ないヤング・ソウル。「OL1年生の涙」って感じじゃな。

(明石家さんまの物真似をする人が使う出っ歯のオモチャを装着、聖書の一番最後のページに筆ペンで新たな一章を書き加えながら)
伝統に従い、両者の前で、ターン・テーブル2台を用いて再生するがよい!二人の穏やかで幸福な未来を保証する「聴く夫婦茶碗」、必ずや喜ばれるはずじゃ。健闘を祈っとるぞ〜!!

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