瞑想2008 ダークロHP
2008.11(1)

様々な波形を持つパターン。

様々な波形を持つパターン。それぞれの模様はキレイだが、繊細で壊れやすい。目覚めると、醜悪な自我と向き合うしかない。なんの理想も現実逃避も持たずに、流転の中へ。現在も、十年先も十年前も常に存在する。常に動き続ける理論と行動原理。ゲームの得点のような目標。高得点をはじき出すために改善し続けることができるルール。自己満足から離れた地点で、相手の立場に立って自分の感情をコントロールし、相手の感情もコントロールし、信頼しながら協調して作業。感情の起伏、精神的な落ち着き、口調。相手を捉えるためのサインは様々ある。

「新しい朝」という短編小説を構想。全てが文字で構成された世界の話。一応恋愛物なのかもしれないけど、デートとか、全ての体験がを文字だけで書き連ねていく。パソコンの前でキーボードを打つ人間がいない、インターネットの掲示板だけの世界。25億年後。太陽が膨張し、次元と時空を超えた人々がたどり着いた世界の話。すべてがバーチャルの世界の中で、人間がそれぞれ、1つの粒子でできている。「もう体はないのよ」「さあいこう。新しい朝へ」「僕らのイメージや僕らの生産物は、僕らのサーバー内のメモリ以上のものは生みだせない」「僕らは混乱している。全てのデータは更新されず、エラーが起きている。僕らはある意味死んでいる」「だから新しい世代へたくしましょう」


休日の新宿を歩くのは、混んでいてイライラする。いまだにゴミゴミとした細い道が続く。公園のベンチでおにぎり3個。今日は人がおおくて落ち着かない。紅葉の盛りは、あと一息。十月桜が咲いていた。公園で天皇賞を携帯のテレビで見る。私が今まで見た中では一番の見応えあるレースだった。直線で一度は馬群に沈んだダイワスカーレットが最後、伸びを見せ、見ていて非常に勇気づけられた。テレビ中継が終わっても審議が続く。私の買ったディープスカイは、接戦だったが古馬に力負け、テレビの画面を見た感じでは勢いの差で四着に見えた。競馬に特有の、負けの苦味を長く味わう。結果を友達からのメールで知る。1着ウオッカ、2着ダイワスカーレット、3着ディープスカイ。ディープスカイの複勝を千円買っていたので五百円勝てた。なんとか勝てたが、「4着」と言われても反論できるレースではなく、ほとんど負けに近い。前走から1着1着1着と来て、ダービーも取って、これなら複勝は買えると踏んだだけで、ここまで石橋を渡れるほど、他のレースは甘くないはず。7ヶ月もの故障の放牧明けになるダイワスカーレットを買えるはずもなく、買ってしまったら私の価値観がなくなってしまう。ウオッカは、馬群に沈むこともあったはずで複勝は買えない。追いきりも参考にならず、もはや、私の予想の範疇から超えたレースだった。そもそも、全てのレースが私の予想の範疇を超えている。「競馬に絶対はない」のだから、生涯全く賭けないほうが一番の勝ちになるのではないか。レースとか、勝利とか、闘争心とか、栄光とか、伝説とか、天才とか。本質的にはたいした問題ではない。臆病な足の細い馬たちが、鞭で叩かれながらおびえて走っているだけだ。馬場のマンガ喫茶でカイジを読む。「沼」の大開放に感動した。敗北の苦味を味わった人間でしか作れない話だ。


朝、駅のホームのそばに、アパートのような、白くて四角い、小さい部屋で区切られた建物が見えた。豆腐のような無機質な外見。「入居者募集」と書かれた垂れ幕が二枚かかっている。こんなに小さい部屋じゃ、牢屋みたいなんだけど。窓も北向きで線路側だし。電車の音が響きそう。この世界の捉えどころのなさ。かすかな手応えは、想像?理想?印象?いつのまにか、私も牢獄にいないだろうか。サラリーマンの牢獄。精神の牢獄。いざ、心の脱獄。都市のリズミカルなライトは人々を引き寄せて、不思議な重力で惑わせ踊らせる。様々な色を付けて、重みをつけて。我を忘れるほどの美しきカーブ、光の強弱。バランスをとって踊っている人々は、それだけで満足だ。


7時におきるのが大変。さむいと布団から出づらい。でも、世の中から出るのはもっと大変。だから起きる。おきてからは、なんとか「意識」に勇気づけられて洗顔。ほとんど自分自身が全自動。私の住むアパートの裏は線路なので、相も変わらず、電車の通るうるさい音。全く聞こえなくなったら、ちょっと不安だけど。頭がぼさぼさ。垂直に毛が立っているところがいくつもある。髪の毛が薄いので、ところどころハゲて見える。まあ、やつらもそのうち引力に負けて戻ってくるさ。寝癖をそのままにして出勤。朝、定期を買おうとしたら、機械が壊れて定期とお金が出なくなった。駅員に1000円を返してもらう。定期も返してもらおうとしたら、10分以上待つことになり、機械も直らないし、そもそも昨日で切れた定期なので「もういいです!頑張ってください!」と怒鳴って切符を買って入場。仕事の帰りに西武新宿線で申込用紙に記入して、窓口で定期を買って、21時に帰宅。結局、引力が弱かったのか、大部分の髪の毛が上に立ったままだった。


朝の西武新宿駅。今日からの定期だったが、駅から出ることができない。駅員に聞くと、なぜか定期には「高田馬場〜中井」と書いてあることに気づく。手書きで申し込んだから、なにかの拍子で間違えて書いてしまったみたい。とりあえず出るために140円払う。帰りに「西武新宿〜中井」に換えてもらえないか聞いてみることにする。そして夜の西武新宿駅。「あの〜間違えて高田馬場行きを買ってしまったのですが換えてもらえませんか?」と駅員に聞く。今日の運賃分を差し引いて払い戻ししてくれた。明日からの定期をもう一度買い、帰りの切符ももらう。良かった。22時半に帰宅。今まで撮った写真画像を加工して、楽しむ。ゲルマニウム入浴剤を入れて風呂に浸かる。

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