瞑想2008 ダークロHP
2008.10(2)

たくさんある車両の一つ一つの

たくさんある車両の一つ一つの一回転する時に進む距離は同じだ。毎日同じ道、同じ景色を進み、加速する場所、止まる場所も一緒。冷房の効いた車両の中で、冷凍されて、カチンコチンに固まって、食卓まで運ばれていくのだ。駅で人々を見る。列をなして並ぶ人々は、いかにも個性的で、その背景には様々なドラマがあるように見える。見える。話せばでてくるであろう。その口から。ありきたりの言葉が、他人の受け売りが、誰かの悪口が。本能から発せられた、様々な防衛手段。主観的な世界がどこまでも続いている。「私だけの価値観」は個性的なのだろうか。ありきたりの主観は、とても無個性だ。「世界の中の自分の位置」が語れる人は、個性的だ。客観的な世界の方が個性的に思える。


今日の朝は、気分いい。そんなに寒くない。体調のせいなのか、前髪の寝癖が直らない。一部分だけ飛びはねている。気にしないで出勤。満員電車に飛び乗るような愚行をせずに脱力して道を行く。肩の力を抜いて作業すれば、すぐに時間は華麗に過ぎていく。水の流れに身を任せる。不平不満、愚痴も流す。自らも川となり、流れを作る。認識も一度、流して、もう一度、流れに乗せる。リアル、バーチャル、アンリアル。世の中の表層、くだらない階層。内面に列なるコード。時間によって積み重ねられた結果、生まれていく思考の流れ。角度によって様々に色を変える。時間と同じように空間も積み重なる。浮かび上がる現象は、偶然ではなく必然。1時は刺激で0も刺激。リズムとしての強弱。パソコンは、太鼓だ。一日中、太鼓をたたいているようなものだ。じんたんと大崎でレッズの試合を見る。残念なことに3対1で負ける。じんたんの分析によると、組織力で弱かったようだ。最後まで守りに入らず、攻撃の手を緩めなかったガンバ大阪がよかった。まあ、会社帰りにビール片手にレッズの試合を見れるこの状況は、とても楽しい。いつも感じることだが、たとえ負けても、レッズの試合は面白い。


2時に寝て10時に起きる。コーヒーを飲み、外出。快晴。12時に会社に着いて、いらない書類を捨て、パソコンのデスクトップを整理し、セキュリティのテストを解答し、机の引き出しにたまっていたプロ野球チップスのカードをフォルダに入れ、水とお茶を飲み、バジルを日に当て、自己評価シートを記載し、アジェンダをまとめ、明日の仕事を確認し、ドリエルを買い、カップヌードルカレーを食べ、16時に会社出る。会社の近くの、夕日を浴びた川を見にいく。キレイだった。川沿いに品川まで歩く。釣りをしている人、ジョギングをしている人。途中で天王洲アイルのシーフォートスクウェアに寄ったが、活気がなく、人を寄せつけぬかんじで不気味だった。ゴーストタウンみたいだった。不景気だからかな。川の流れは見ていて飽きない。目の前を屋形船が通っていった。新宿のさくらやで掃除機買う。帰宅し、掃除機を使ってみる。なかなか快調。


心象風景として自動筆記。カタツムリの怪物が迫ってきて、世界経済の様々なデータを溶かしていく、太陽のヒップホップ、ライトニング、酸素の粒と光の粒と重力の粒がバラバラと世界に降っていく、甘いラベンダー、まさに場外ホームラン、混乱した軍隊に振りかかる時間の階段、鏡像のパラダイス、確率の劇場のカーテンが開いて、たくさんの主人公が現れては消えていく、中性子散乱、仮想的な実存の展開、乱放射する言葉の連なりが融解、消散、そして個人の幻想、落ちていく、浮かんでいく、進んでいく。

12時前に寝て、7時に起きる。眠い。晴れている。レモンバームはほぼ枯れている。悲しい。周りの世界も枯れているような気がしてきた。レモンバーム、また育てたい。葉はレモンの香り。ハーブティーになる。白い花には、たくさんのミツバチが来るという。花を咲かせたいな。新宿駅で電車が遅れている。たくさんの人がそれで待たされている。ホームの駅員のアナウンスが、すごくうるさい。不機嫌な暗い声で、何度も同じセリフ。「繰り返しご案内いたします」繰り返さなくて、けっこう。この不景気で09年後半までに世界中で2000万人も失業者が増えるらしい。具体的に見えて、アバウトな数字。失業状態の人間ならではの心がたくさん含まれた世界。失業に追いやられていく社会。未来は自分の手でつかむとはいえ、つかめない人もいる。大多数は既得権益ではないだろうか。実力でつかむ人は何人いるのだろうか。私自身も失業状態だったこともあるし、明日からそうなってもおかしくない職場環境かもしれない。私の考えが正しいとは思えない。本能や被害妄想から出た意見、行動なのかもしれない。自分の考えも時が経つと変わっていく。22時に帰宅し、掃除機をちょっとかけ、洗濯機を回し、鉢には水を少々。そして私には薄めのお茶を少々。

新たな出来事。新しいイメージの獲得。そして、その先の模倣。文化の再生産、文明の連続性。DNAが自らのコピーを作って生きながらえるように、人間も模倣を続け成長する。文明も模倣を続け、発達していく。同じようなことがベンチャー企業にも言える。「仮説、実行、検証、仕組化」という、私の勤務する会社のコンセプトも、模倣のプロセス、すなわち文明の発達と同じ流れだ。ベンチャー企業の細胞は、早く成長するため新陳代謝が激しい。模倣のスピードについていけない細胞は死滅する。さらに、突然変異する細胞が多い。模倣のプロセスから外れた細胞は、精神を病んだり、新しい会社を起業したりする。

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